瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

浮遊宝珠聖律伝 #モノコン2018 monogatary.com にて連載中!!

 こんにちは、お久しぶりです。

 

 さて、 monogatary.com さんで、初のコンテスト「モノコン2018」が開催されています。

お知らせ詳細 - monogatary.com

 

 こちらに応募した長編(予定)、

「浮遊宝珠聖律伝」(ふゆうほうじゅせいりつでん)

monogatary.com

 を連載中です!!

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 さて、この物語は、現実社会の現代日本と、異世界である「宙宇(ちゅうう)」を行き来する一人の女性から始まります。

 彼女の現世での名前は、「石津夏乃(いしつなつの)」。

 某大手ショッピングモールで、経理事務をして何とか生計を立てている、普通の社会人女性、アラフォーだが、それとないお色気がある人。

 そして彼女が、夢の中の世界と思い込んでいる異世界「宙宇」での呼び名は、「ターリフィーラ」。

 鉱物的な見た目(動く神々しい石像っぽい)の、「石種」と呼ばれるファンタジー種族の色っぽい女性で、職業はトレジャーハンター。遺跡に潜ります。

 宙宇で、ターリフィーラは、相棒である「獣把(じゅうは)」のテーニテート、そして依頼人であるシージフォン(海殻族)、グレマラウ(魔人)と共に遺跡に潜り、神器と呼ばれるレベルの宝物を得ることになります。

 本来の目的は、グレマラウの主、シージフォンが、「この世のあらゆる知識を得る」とされる、モルテクレイテー神(海の神)の神宝、神智魔法「記憶の海」を修得することです。

 その神智魔法を封じた記憶結晶の在り処、モルテクレイテー神の神殿遺跡に赴きます。

 そこに確かに神智魔法を修得できる記憶結晶は存在しました。

 しかし、シージフォンがその魔法を修得することで、彼らは思いがけない事態に直面します。

 現在の宙宇に迫る危機、それを利して、宙宇を滅ぼし新しい世界に逃れようとする、ガルガダ神、その手先である巨大帝国フィージンツ神聖帝国の野望。

 古の時代、神々同士が争い世界を滅ぼしかけた「神々の闘争時代」の終り、最も古き創造の女神フーディリーサーが、自身の肉体を「宙宇」と一体化させることで滅びを免れたという故事。

 その女神に「死」が迫っており、女神の死と同時に宙宇世界も滅びることになる。

 それを免れるには、宙宇のどこかに存在するという、「世界を再調律する音楽」探し出さねばならない……。

 

 物語はこんな風にして始まります。

 最初のうち現世の「石津夏乃」は、「宙宇」世界の出来事が夢だと思っていますが、しかし、宙宇から現世の彼女に、刺客である怪物が送り込まれるなど、宙宇もまた現実の一側面であり、どこかには実在すると認めざるを得なくなります。

 そして次第に明らかにされる夏乃=ターリフィーラの秘密、更には「再調律のための音楽」を探し求めるターリフィーラたちの前に立ちはだかる「帝国」の面々。

 二つの世界は密接に絡み合い、そして宙宇の行末を巡って激しい攻防が繰り広げられるのです……。

 

 こんなお話ですが、割と自分では悪くないと思っています。

 

 こちらのコンテストのお題、

「#異世界勇者と繋がりたい」

#異世界勇者と繋がりたい|お題詳細 - monogatary.com

 なのですが、ちょっと思うところがあったのですよね。

 異世界というと、基本、剣と魔法の世界、勇者と魔王……といった「テンプレ」が存在するのはご存知かと思います。

 しかし、私はテンプレが物足りないというか。

 そもそもトールキン的なファンタジーがあまり好きではないので、その派生の派生の派生ぐらいに当たる異世界テンプレに興味が持てないのです。

 そこで、完全にテンプレから免れた、オリジナル世界観に基づくファンタジーを書こうと思ったのです。

 文明レベルは、魔法科学文明があるせいで、ファンタジーながら社会的利便性は、現代日本とさほど変わらないくらい、という。

 そして、魔王と勇者ではなく、世界を積極的に見捨て、滅びに加担する独善的な神と、世界を存続させんとする、それ以外の神々の加護を受けた者たち(そういう意味では勇者と言えなくもない)の攻防……という。

 この神話的世界観のモチーフは、メソポタミア神話ですかねえ。

 バビロニアのティアマトとマルドゥクの戦いがイメージです。

 独善的な新しい神ガルガダがマルドゥク、世界の元となった古い女神フーディリーサーのイメージ元がティアマトですね。

 

 まあ、あれですね。

 ガルガダ神のやっていることは、果たして「悪」か。

 古い世界が滅びるなら、新しい世界を創って、自分の信者を移住させることの何が悪いのか?

 どうせ古い神は役に立たないのだから、移住させるために宙宇の住人の多くを強引にガルガダ神の信者にさせることは、別に悪ではないだろう?

 必要なことだ。

 

 とか言われれば、割と長いものには巻かれろ的な、昨今流行の人間は、特に悪くないとか言い出しそうではありますが。

 

 さて、自分を培い守ってくれた「宙宇」を愛している人間たちには、そういう屁理屈には呑み込まれないのです。

 

 かくして、物語は走り出したばかり。

「世界を再調律する音楽」は見つかるのか否か。

 さて、お気に召した何かがございましたら、是非お読みになって下さいませ。