瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

「鏡の秘密」 公開中 monogatary.com

 こんにちは。

 

 昨日公開した読み切り短編「鏡の秘密」についてちょこちょこご紹介いたします。

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 お題は「あの場所に埋まっていることなんて誰も知らない」です。

あの場所に埋まっていることなんて誰もしらない|お題詳細 - monogatary.com

 

 古いいわれのある神社「鏡の宮」には、ある言い伝えがあった。

 神社の境内には、重大な「何か」が埋まっている。

 小学生の頃、それを聞きつけ、ずっと気になっていた地元の女子高生、白石光帆(しらいしみつほ)。

 彼女は、ある初夏の日、ついに長年温めていた計画を実行に移す。

 境内をこっそり掘り返そうというのだ。

 一緒に実行しようとしていた親友の荻野目小百合(おぎのめさゆり)が、祖母の容態の急変で来れなくなったものの、光帆は一人で誰もいない境内、ご神体の磐座(いわくら)の側を掘り返すという蛮行に出た。

 そして、地面の下から出てきたのは、まるで昨日作って埋められたとしか思えないような、うっすら虹色に輝く不思議な金属でできた鏡だった。

 実はこの鏡には、この神社の祭神「火鏡姫命(ほのかがみひめのみこと)」の魂が宿っていて……?

 神器である鏡を手に入れた光帆は、女神の巫女に選ばれた!?

 

 青春×伝奇ものといった感じでしょうかね。

 主人公を高校生の女の子にしたことで、私の作品にしてはわりと軽めでとっつきやすくなったのではと思います。

 あまりに現実離れしたシーンだけでは読者様がおいてきぼりになるかなと思いましたので、ちょくちょくに「普通の高校生っぽさ」を意識した部分を入れました。

 例えば、小百合のおばあちゃんの病院に、ママチャリを飛ばして向かうシーンなどですね。

 

 実は、この「磐座の側の土中から古い時代の鏡を掘り出す」というのは、あり得る話なんですよ。

「岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―」

 

岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―

岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―

 

  によると、磐座と呼ばれるような巨石の周囲の地面から、古代(弥生時代奈良時代くらいと推測される)に埋められたと思われる、銅鏡や銅鐸、剣や斧などの武器、土器類などが出土した……という情報が記載されています。

 昔は祭器として、こうしたものを地面に埋めて巨石に捧げていたらしいのですね。

 

 この小説の基本モチーフ「古い神社の境内にあるご神体の巨石の側から、不思議な力を持った鏡が出土する」は、これが元ネタです。

 

 もっとネタばらし(というかオカルト好きネタぶっこみ)すると、千年以上も埋められていたのに、昨日磨き上げられたかのように輝く、虹色の金属鏡、というのは、いわゆる「ヒヒロカネ」というやつですね。

 さりげなく日本超古代ネタも突っ込んでくる、隙の無いオカルトマニアです( ̄▽ ̄)

 

 まあ、このあたりのヘビーめの元ネタはあまり考えず、軽いノリで青春×伝奇ものを楽しんでいただけたらいいかなって思います。