瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

taskey転載第三弾!! 「魔女の混沌正義」

 taskeyに最新作を掲載いたしました!!

 

「魔女の混沌正義」

taskey.me

 こちらは個人的に「悪役」を描写するのが苦手な私が、それを克服しようと、あえていわゆる「外道主人公」に挑戦した一作になります。

 

 主人公の「星上真名」は、「魔女」です。

 しかも、善良な魔女ではなく、金銭と引き換えに、他人を呪い殺すという恐るべき魔女なのです。

 とはいっても、誰でも殺す訳ではなく、法で罰せられない悪人を罰する、いわゆる正義の殺し屋、「必殺仕事人」形式のダークヒロインなのです。

 

 まあ、私のことですから基本的に女性の味方なので、殺すのはストーカー野郎とかDV野郎とか、法律の網の目を潜り抜けやすい、女性に危害を加えるクズ野郎です。

 呪殺対象者は悲惨な有様で死んでいくのですが、まあ、クズ野郎のグロ画像を描写しても面白くないのでそこはさっくり流してあります。

 代わりに、外道ヒロイン、星上真名の外道ぶり、増上慢ぶりは気持ちよく描写したつもりです。

 悪党なのに、かっこよくて小気味良くて、愛さずにはいられないタイプにしたかったのですが、上手くいっているでしょうか?

 

 さて、この小説の世界の「魔女」(「魔術師」)には、系統というものがあります。

 何の加護を受けて、どんな術系統が使える血筋かで分類されているのですね。

 

 主人公の星上真名は、「星の魔女」。

 星の概念が示す通り、時空や運命といったものを操ります。

 極小の恒星のようなもの(プラズマの塊)を射出するタイプの攻撃的な魔女もいて、真名はこちらも使えます。

 

 この他に、

「月の魔女(魔術師)」=精神に作用する、幻や狂気を操る力を使う

「竜の魔女(魔術師)」=原初の支配者「竜」に変身することができる

「大地の魔女(魔術師)」=大地の加護を受け、生命や植物に作用する術を使う

 といった強力な系統の「魔女」が存在します。

 

 作中に出てきたのは上記四系統ですが、他にもいくつもの「系統」が存在します。

「太陽の魔女(魔術師)」「風の魔女(魔術師)」とかいるのですよ。

 

 魔女同士は同じ国内だけではなく、国際的に割と緊密なネットワークを作っていて、頻繁に情報交換したり、通婚なんかも相性のいい相手を国外に求めたりする場合がある……という設定なのですが、これは以前読んだ中東の宗教的少数派についての本からヒントを得た設定ですね。

 まあ、魔女って国によっては現代でも危険な立場になってそうです。

 

 さて、この作品の敵は「神様&その御使い」という設定です。

 まともな神でなく、まともな神に擬態した邪神、というか、霊的な寄生生物みたいなもの、という設定ですね。

 作中では「悪性霊体(あくせいれいたい)」と呼称しております。

 人類全体の集合意識というか、人間の精神から繋がってる霊的な領域に寄生している……というかんじですね。

 お寺の天井に住み着くドブネズミみたいなもんと思っていただければいいでしょうか。

 

 まあ、ここはあんまり詳しく解説するとヤバイと申しますか。

 まともな信仰より、邪神が掲げる都合のいい教義を後生大事にする、という腐った人間は、本来の神ではなくこの邪神に精神エネルギーを送っている、ということですね。

 例えば、「強い者が弱い者を抑え込むのが、真の秩序で正しいこと」といった、身も蓋もない、でも昨今よく見聞きする主張。

 そういう連中が、この邪神に親和性が高いと申しますか。

 

 某ISにかぶれて中東に渡ったヨーロッパ人が、ISの連中がまともにイスラム教を実践なんかしていなかった……と証言したというニュースが、このあたりのヒントになっています。

 

 いや、宗教神話クラスタとしましては、そういう奴の信仰心みたいなものは一体なににささげられているんだろうなって気になったわけですよ。

 こんな邪神に捧げられていて、邪神がそういう奴らに育てられていたらいやだなあって。

 いやすぎて、外道ヒロインがごくまともな人にしか思えなくなってしまったくらい。

 いや、シロアリの駆除してる人は、シロアリから見れば虐殺魔だけど、人間から見れば家と暮らしを守ってくれる人ですよねえ……

 

 さて、この作品を書くにあたって、「悪役」についての興味深くも有難いご教示をくださったのが、物書きマストドンの「かくどん」にお集まりの皆様。

 この場を借りてお礼申し上げます。

 ありがとうございましたm(_ _"m)

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