瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

伝奇時代小説「花神剣王」完結しました!!

 こんばんは。

 

 伝奇時代小説「花神剣王」、本日完結いたしました!!

 お読みいただいた皆様、ご声援下さった皆様にお礼申し上げます。

 ありがとうございました。

 

kakuyomu.jp

 

 さて、ここでは完結を記念して、「花神剣王」裏話などを。

 

 実は、元々この小説は、カクヨム用の小説ではありませんでした。

 八年ほど前、公募に応募するために執筆したものだったのです。

 結果から申しますと、その公募の選考にはかすりもせず、しかし、愛着のある作品でしたので、データの形でずっと残してありました。

 

 半年ほど前、カクヨムに投稿するようになってから、この作品のことを思い出し、カクヨム運営様に

「過去の公募選考外の作品でも、手を加えてカクヨムに投稿させてもらって良いか」

「その際に、カクヨムオンリーのタグを付けることは可能か。ちなみに、公募以外、外部に発表したことはない」

 ということを問い合わせさせていただきました。

 

 お返事は

「公募選考外の作品でも、カクヨム以外で発表していないのなら、『カクヨムオンリー』のタグを付けて投稿することは可能です」

 といったものでした。

 

 かくして一か月ほど前より、カクヨム上にて2000~4000字ほどのエピソードに分割しながら、毎日1エピソードずつ連載させていただきました。

 もちろん、その際に多少の手は入れていますが、大筋に変化はありません。

 

 しかし、一部変更した部分もあります。

 どこかと申しますと……

 

 花渡が、江戸城に呼びつけられて、天海上人と謁見し、「御霊士(みたまし)」になる決意を固める場面。

漆の八 御霊士集結 - 花神剣王(大久保珠恵) - カクヨム

 このシーンの後に、実は江戸城の主、三代将軍家光が、花渡の顔を見に来る、というお騒がせシーンがあったのです。

 花渡が平伏していると、どかっと目の前に座り、「これでは顔が見えぬ。面を上げい!!」と言い渡します。

 で、花渡が顔を上げると、「奥入りさせられない(=大奥に入れられない)のが残念じゃて」と、今で言うならセクハラ発言をするというアレなシーンが……(汗

 

 実は、家光さんのこの発言、小説としての単なるエピソードではなく、家光さんの好みを踏まえた内容でした。

 

 徳川家光さんが、本来の性志向が、いわゆるホモセクシャルの人だというのは、一部で有名かと思います。

 乳母の春日局はそれを「矯正」するのに骨を折った訳ですが、家光さんは女性を相手にする時にも、いわゆる女女したいかにも女性的な人ではなく、少年のようにすがすがしい魅力のある女性を好んだといいます。

 男装の麗人で女剣客の花渡はドンピシャだった訳ですね……

 危ない危ない。

 

 さて、最期にちょろっと出てくる「品川でのひと悶着」について少々。

 これは、肥後熊本二代目藩主、加藤忠広が、寛永九年、江戸参府途上に、品川宿で留められ、そのまま改易されてしまったという史実に基づいています。

 実は、この人が宮本武蔵をかくまっていた人であり、「呼ばれざる者」に傾倒して武蔵もそれに染めたという人物なのですね。

 品川でモノの本性を現した加藤忠広公を、花渡はじめ御霊士たちが成敗したというのは、また別のお話。

 この時の、長年の仇の前に姿を見せる花渡はなかなかかっこいいのですが……いつか、機会があったら執筆させていただくかもです。

 

 さて、本当に長いことお付き合いいただきありがとうございました!!

 伝奇時代小説は面白いので、是非また執筆したいですね。

 ではでは。