瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

「とこしえは天地にあり、聖晶は世を抱く」第三話「女神と死神」公開です!!

 こんばんは。

 

 大人のための、ダーク&エロティック現代伝奇ファンタジー

「とこしえは天地にあり、聖晶は世を抱く」

の連作短編第三話「女神と死神」公開いたしました!!

kakuyomu.jp

 さて、今回は、「宮内庁奉神部聖矛課」の仲間の一人にして、浄化された業融という異色の経歴を持つメンバー・忽滑谷輝和(ぬめりやてるかず)が、どのようにしてこのヒーロー組織の一員になったのかが語られます。

 

 日本有数の資産家の家に生まれた忽滑谷ですが、彼の父親という人が、主に海外の、考古学的価値のあるような骨董品(本来その国や地域の法に照らせば違法なものも含む)を収集するのが趣味、という厄介な人でした。

 実は、その収集した骨董品の中に、中米の古代マヤ文明の遺物が含まれておりました。

 具体的には、邪神とされるチャミアホロムの封じられた石像ですね。

 そんなに大きなものではないのですが、まあ、もちろん魂ですから大きさに関係ありません。

 居間の飾り棚の上に無造作に置かれたそれを、そこの息子である輝和が何気なく側によって観察し……そして、あっという間に心身を乗っ取られてしまいます。

 チャミアホロムと忽滑谷輝和は融合し、「チャミアホロムの業融」へと姿を変えます。

 

 さて、このチャミアホロムという邪神について大まかに説明いたしますね。

 

 マヤ文明には、地下に人間と敵対する悪魔的な存在が暮らす王国があるという考えがありました。

 その地下の王国は「シバルバー」と呼ばれ、現在でもマヤ文明の子孫の方々の間では「悪魔」や「死者」を指す言葉として残っています。

 そのシバルバーには、十二柱の主が存在するとされています。

 シバルバーの言葉の意味としては悪魔ですが、機能的には邪神的な存在ですね。

 作中では、邪神として扱っています。

 もっとダイレクトには、「死神」とでも表現すべき存在かも知れません。

 

 十二柱のシバルバーの主は以下の通り。

フン・カメー=「第一の死」の意。死そのものを司る。シバルバーのまとめ役。

ヴクブ・カメー=「第七の死」の意。フン・カメーと同様、死そのものを司る、シバルバーの首領的存在。

シキリパット=「空飛ぶ手押し車」の意。流血をもたらす役目。

クチュマキック=「たくさん集まった血」の意。シキリパット同様、流血をもたらす。

アハルプー=「膿を作る者」の意。特定の病気をもたらす。

アハルガナー=「水痘の出る病気」の意。アハルプー同様に病気をもたらす。

チャミアバック=「骨で作った杖を持つ者」の意。人間をやせ衰えさせて死なせる、衰弱と死を司る者。

チャミアホロム=「髑髏付いた杖を持つ者」の意。チャミアバック同様に死と衰弱の象徴。また、彼と共に、シバルバーの番兵だともいう。

アハルメス=「ごみを作る者」もしくは「不潔なものを扱う者」の意。人間に急死を与える。

アハルトコブ=「悲惨な目に遭わす者」の意。アハルメス同様に急死をもたらす。

シック=鷹の一種の名称。野外での死を司る者。

パタン=荷物を背中に担ぐために、額からかけるバンドの名称。シックと同様、野外での死を司る者。

 

 彼らに関する資料は、こちらを参照しました。

 

マヤ神話―ポポル・ヴフ (中公文庫BIBLIO)

マヤ神話―ポポル・ヴフ (中公文庫BIBLIO)

 

 

 さて、この中の一柱、チャミアホロムが忽滑谷輝和と融合した訳ですね。

 全くの事故ではあるのですが、彼が選ばれたのには相応の訳があります。

 邪神と共鳴するほどの「闇」を抱えていた訳です。

 具体的にどんな「闇」だったのかは、是非本編の方を。

 

 ええと、邪神や悪魔と融合した人間である「業融」は、コスチュームとかを現代風にしている訳ですが(流石に古代マヤとか古代ユダヤ王国の服装とかさせる訳にはいきませんから)、忽滑谷は、ちょっとパンクバンドっぽい出で立ちをさせています。

 髑髏を模した、顔の下半分を隠すマスクに、骨の装飾の付いた革ジャケットみたいな感じですね。

 これに、頭蓋骨を中心にした人骨を組み合わせて作った、不気味な杖を持っています。

「髑髏の付いた杖を持つ者」チャミアホロムの業融だから、こういう格好ですね。

 割とこの「邪神悪魔現代コスチューム」を考えるの、好きだったりしますね。

 キャラクターを自分の手でカスタマイズしているみたいで。

 

 さて、この業融をどうやって……といいますか、この人、アジトを掴ませず神出鬼没で東京に死と衰弱の神威を撒いていったのですね。

 こういう者を捕まえるには?

 

 実際のところは本編をよろしくです。

 石長姫命の化身の能力、なかなかチートです。

 神話でことさら悪く言われる神は、実は凄い、の法則。

 

 さて、これから彼にはふしだら女神様に入れ込む甘い地獄の日々が待っている??

 以降のお話もよろしくですヾ(*´∀`*)ノ