瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

グリムノーツ二次創作「彷徨える龍姫」ご紹介

 こんばんは。

 

 さて、「カクヨム

kakuyomu.jp

で開催されている、

「ゲームシナリオコンテスト」

kakuyomu.jp

に応募したグリムノーツ二次創作作品「彷徨える龍姫」

kakuyomu.jp

についての裏話的なあれこれをお送りしたいと思います。

 

 ちなみに、グリムノーツの公式サイトはこちら。

 かわいいツイッター用アイコンなどもダウンロードできてお勧めです。

www.grimmsnotes.jp

 

 

 さて、

彷徨える龍姫(大久保珠恵) - カクヨム

は、桃太郎の想区でのお話になります。

 人間と鬼が果てしない闘争を続けるこの想区で、人間の領域と鬼ヶ島の間を隔てる海の底に、ある時、龍の娘が住み着きました。

 時を同じくして、ヴィランが再び出現し始めます。

 久しぶりにこの想区へとやってきたタオファミリーは、ヴィランに襲われて危ういところだった桃太郎を助け、新たに出現したはずのカオステラーを探すことになりますが……?

 露骨に怪しい龍神娘、それともそう見せかけて、カオステラーは鬼か人間か、どちらかの陣営にいるのか……?

 この作品では新しいヒーローのタイプである「モンスターヒーロー」(要するに、キマイラだのヤマタノオロチだの、人間型ではないヒーローの総称)を提唱し、新しい紋章のタイプとして黒い「アビスの紋章」という紋章を持つキャラクターを出演させています。

 

 さて、ここまでは実際に応募に至った作品のお話でした。

 実は、シナリオコンテストの詳細が発表される前、「グリムノーツでシナリオコンテストが開催される」という断片的な情報しかない状態で、何となく組み上げていたプロットがあるのです。

 それが、この作品「彷徨える龍姫」の前身になったプロットなのですが……

 せっかくなので、公開してみたいと思います。

 

 

「三つの湖の物語」

 さて、こちらのプロットでは、舞台は「三つの湖の想区」という特殊な想区になっていました。

 その元ネタはこちら

「秋田龍神伝説」

秋田龍神伝説.三湖物語。十和田湖、田沢湖、八郎潟(八郎太郎,辰子姫,南祖坊の伝説)

秋田を代表する三つの湖と、それぞれそこのヌシだと言われている龍神にまつわる伝承ですね。

 龍神好き、東北地方在住としては見逃せない伝説で、グリムノーツのシナリオコンテストがあると聞いた時から、絶対この伝説を元ネタにした小説で応募しようと思ったんですよね。

 

「三つの湖の想区」では、この秋田県をモデルに、それぞれ十和田湖八郎潟田沢湖に相当する、一の湖、二の湖、三の湖というのが存在する、という設定でした。

 それぞれ龍神のヌシがいて、一の湖に南祖坊、二の湖に八郎、三の湖に辰子、という龍神が住んでいる、という舞台だったのです。

 オリジナルキャラクターとしてこの南祖坊、八郎、辰子の三柱の龍神+八郎と辰子の間に生まれた陽波(ひなみ)という龍神娘を登場させる予定でした。

 

 オリジナルキャラクターは一人までという規定のあるコンテスト応募作の方では、舞台を桃太郎の想区に変え、この陽波だけを抜き出してオリキャラとして登場させたのですね。

 

 さて、この三つの湖の想区では、カオステラーが出現し、ヴィランが想区の住人たちや龍神たちにまで攻撃を仕掛けている、という舞台設定でした。

 偶然調律の巫女一行と出会った、一番若い龍神である陽波が、彼らと協力してカオステラーを探し出す、というストーリーだったのですね。

 

 上の三湖伝説のページをお読みいただければお分かりかと思いますが、南祖坊が八郎からもともとの住処を奪ったり、南祖坊が辰子を横恋慕したりといったこともありまして、龍神同士の関係は必ずしも良好とは言い難いものだったのです。

 そんな中で、誰がカオステラーなのか? ということを追求していくお話だったのですね。

 

 主人公たちと同行することになる陽波は、主人公たちと同様、「空白の書」の持ち主で、彼女の両親、八郎と辰子は、そのことを南祖坊始め周囲に必死に隠している……という設定だったのです。

 同時に人間たちからは、龍神たちは守り神であり、絶対の存在とされている、ということにしていました。

 誰か人間たちの信仰心を悪用しようと思えば、簡単に悪用できる状態で、実際にそれぞれの龍神を奉じる人間たちの間で不穏な空気が漂っている……というような感じでしたね。

 

 最終的に、カオステラーにされていた南祖坊と決戦の末倒す……というところまでは、大まかに決まっていました。

 

 上の要素を全部取り上げると、五話ではきかないので、オリキャラの人数縛りがなくとも、このプロットでは応募できなかったでしょう。

 しかし、それでも陽波というキャラクターの元にはなった訳で、前もって考えておいて良かったなと、我ながらほっとしております。

 

 ゲームは引き算の美学があると聞いたことがありますが、こうして実際にシナリオ小説コンテストに応募させていただくと、確かにそういう感じだなあと実感しますね。

 ただし、前もって十分に「引き算する」余地があるだけのボリュームのものを用意しておいた方がいいのだということも、その通りだと思います。

 こちらのコンテストに入賞できるかどうかは分かりませんが、どちらにせよ、大変勉強はさせていただいたと思っています。