瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

「霊性事物の世界共鳴」ご紹介

こんにちは。

 

さて、「漫画原作小説コンテスト」

kakuyomu.jp

に応募の拙作、「霊性事物の世界共鳴」

kakuyomu.jp

のご紹介です。

 

ジャンルは現代アクションです。

タグ付けにはちょっと困りましたね。

あまり的確に表現できる言葉というものがなくて。

いわばアイテムが重要な役割を果たす、ちょっと新しい物語かも知れないです。

私は「マテリアル冒険譚」と表現していますが。

 

主人公は、ちょっと活発過ぎる部分はありつつも、それ以外はいたって普通の女子高生、宇津チカゲ。

彼女は、幼い頃、祖母の田舎の海岸で拾った綺麗な小石を「お守りの石」として大事にしていた。

 

そんな彼女の平凡な日常は、ある日突然崩れ去る。

その日、自習になった授業の合間にぼんやり外を眺めたチカゲは、巨大な葉っぱを組み合わせて作られた動物のようなものが、ひとりでに動いている、という、何ともシュールな光景を目撃する。

 自分の目が信じられないチカゲ。

 

一体、あれは何だったのかという疑問と共に、チカゲはその葉っぱの怪物が消えた学校裏の雑木林に向かう。

そこでチカゲは、まさに目撃したあの葉っぱの怪物に襲われる。

肝を潰したチカゲだが、まさにその時、持っていた「お守りの石」が光り出す。

次の瞬間、チカゲは、和パンク風の装束に蒼い髪と目、蒼い石刀を構えた魔人に変身する。

あっという間に、葉っぱの怪物を倒したチカゲだが……

 

こんな風に物語は始まります。

チカゲに何が起こったのか、教えてくれる存在が、隣のクラスの男子生徒・一色空凪(いっしきそらな)と彼の先輩に当たるお色気女子大生・多加良百合子(たからゆりこ)。

彼らはチカゲに、彼女が所有している「お守りの石」は、「霊性事物(れいせいじぶつ)」と呼ばれる、世界と共鳴してエネルギーを引き出す特殊な物品であることを教えます。

そして、チカゲ自身はその「霊性事物」に選ばれた「共鳴者(きょうめいしゃ)」であるということも。

 

「霊性事物」というものは、この世界そのものの魂で、全ての命の源とでもいうべき巨大で特殊なエネルギー「世界霊魂」と共鳴し、その力を引き出す物品です。

それは必ずしも外見上特殊なアイテムという訳ではなく、拾った小石や、普通の雑貨の類など、世間的に言えば取り立てて価値がある訳ではない品物だったりします。

無論、例外はあって、宝石類や骨董品など、明らかに世間的に価値のあるものの場合もあります。

しかし、必ずしもその世間的な価値と「霊性事物」としての性能が比例する訳ではありません。きっぱり、世間的な価値は関係ないと言い切っていいでしょう。

 

「共鳴者」というものは、上記の「霊性事物」と「共鳴」し、その持ち主になった人間を指します。

共鳴、つまり特定の霊性事物と波長が合うと、その霊性事物に選ばれ、持ち主は「共鳴者」となります。

共鳴者となった人間は、霊性事物を通して世界霊魂のエネルギーを引き出すことができます。

それは、さながら魔法としか思えないような、霊的な力です。

持ち主をして超人に変え、人間離れした力を振るわせます。

単純に敵を攻撃する力から、「存在の在り方の方向性を操る」といった、一見抽象的な(だからこそ応用範囲の広い)力などというものも存在するのです。

 

こうした「共鳴者」たちの力が何に使われるのかと言いますと、「マガツヒ」との戦いです。

「マガツヒ」というのは、日本神話に登場する厄災の神である「八十禍津日(やそまがつひ)」「大禍津日(おおまがつひ)」の「マガツヒ」、「災いの霊」といった存在です。

世界霊魂が生き物の怨念や悪意といったものと触れ合って生まれた存在である「マガツヒ」は、生あるものを滅ぼす本能に支配されており、その本能に基づいて人間を含む生き物に襲い掛かります。

そして恐ろしいことに、この「マガツヒ」に殺された生き物の魂は汚染され、新たな「マガツヒ」の材料となってしまうのです。

 

放っておけば増えるばかりの「マガツヒ」を破壊及び浄化することができるのは、「霊性事物」に選ばれた「共鳴者」のみ。

かくして共鳴者の一員であるチカゲも、マガツヒとの戦いに参加する破目になったのですが、彼女の前に立ちはだかったマガツヒの正体とは……?

 

こんな感じで物語は進んでいきます。

果たしてチカゲ始め共鳴者たちは、マガツヒとして立ちはだかった「そいつ」に勝てるのか?

マガツヒの正体、そして戦いの行方は、是非とも本編をお楽しみ下さい!!

霊性事物の世界共鳴(大久保珠恵) - カクヨム

 

 

て、ここでちょっとオマケ。

実は、「霊性事物」には元ネタというべきものがあります。

こちら

 

シークレット・ライフ―物たちの秘められた生活 (ちくま文庫)

シークレット・ライフ―物たちの秘められた生活 (ちくま文庫)

 

 で提案された「ノーション notion 」という捉え方をされたもので、金銭的価値や実用性とは無関係に、選ばれるということによって特殊な意味合いを付与されるという品物のことです。

霊性事物の世界共鳴(大久保珠恵) - カクヨム では、むしろ品物によって所有者が「選ばれる」という風に転換していますが、どちらにせよ、特殊な力を持つ(と信じられた)物品という点では同じです。

もし、この記事を読まれて琴線に触れるものがおありになった方は、拙作と共に「シークレットライフ」もお読みいただけたら嬉しいですね。