瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

「スキマノイカイ」完結しました!! ちょい裏設定など。

 こんにちは。

 

「日帰りファンタジー短編コンテスト」

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 に応募した

「スキマノイカイ」

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 が完結しました!!

 

 今回は、その裏設定などを含めて解説してみたいと思います。

 

 さて、まず主人公・宇留間和可菜の相棒役、妖魔の兼西零について。

 

「異界」の生き物を「妖魔」と「ケガレ」の二種類設定したのですが、ここでは妖魔の系統について少し。

 

 妖魔というのは、作中で零自身も触れている通り、「どの大妖魔(源妖と呼ばれる)に作られたか」で、大まかに系統が分けられています。

 源妖は、妖力を何かの核(大体は自分の体の一部など)を中心に凝固させ、血族となる者たちを生み出します。

 

 零は、翼ある蛇であり、妖力の高い「波重姫(なみかさねひめ)」によって作られた、「波重族(なみかさねぞく)」に連なる由緒正しい妖魔です。

 その中でも、特に戦闘に特化しているわけですが、現世での職業は作家だという(笑)

 

 零のように現世と異界を行き来し、現世にも基盤を持っている妖魔は、普通現世では人間に化けていますから「人間としての名前と戸籍」が存在します。

「兼西零(かねにしれい)」というのは、あくまで「人間としての名前」なのですね。

 

 では、「妖魔としての本名が別にあるのか?」という疑問が湧いてくるかと思います。

 これの答えはイエスです。

 零には、妖魔としての本名が別にあります。

 

 零の妖魔としての名前は「夜追(よるおい)」。

 

 本編中では一回も触れませんでしたが、彼はこういう本名を持っています。

 美しい夜空のような黒い鱗と翼から名付けられた名前ですね。

 

 そして、彼の実年齢ですが、ゆうに二千歳くらいになります。

 波重姫が封印される前、最後に残した血族、くらいですね。

 

 わりと長編張れるくらいの設定量のある零なのですが、本編に直接出したのはごく一部。

 こういう表に出ない細かい設定も、キャラクターの厚みを出すのに大事な要素かなあって思います。

 

 できればこの設定で、長編も書いてみたいですね。

「日帰りファンタジー」に入賞したら、長編に仕立て直して!! といわれるのでしょうかねえ……?

新連載「スキマノイカイ」ご紹介

 こんにちは。

 

「日帰りファンタジー短編コンテスト」

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 に応募するための短編、

「スキマノイカイ」

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 を連載開始いたしました。

 毎日昼12:00に更新いたしますので、変わった味わいのお昼のお供にいかがですか、ふふふ……。

 

 さて、この小説のテーマは「現実を侵略する幻想」です。

 主人公の宇留間和可菜(うるまわかな)は、弱小出版社の編集者として生活しています。

 眼鏡、キャリアウーマン風スーツの似合うグラマー美女ですが、生活はぱっとしない。

 勤務先の出版社は経営難で、倒産も現実の視野に入ってきました。

 今後の身の振り方に悩む彼女の前に、ひらひらときらめく羽が舞い降りる。

 それを拾ったことから、彼女は現実を侵略する異界と対峙することになる……。

 

 メタ的なお話をしますと、ちょっと風変わりな知識のある女性っていう設定を生かすために、マニアックな出版社に勤務している……という設定を付けたのですね。

 そして、出版不況ですから、マニアな人気を誇る出版社も風前の灯、と。

 同業ならずとも身につまされるお話だと思います。

 

 この小説のイメージ元は、以前にどこかで見た「絵」なんですね。

 現実の街並みが見える空間に亀裂が入って、その向こうに奇怪な異世界が広がっている……そんな幻想絵画だったのです。

 どこで見たのか忘れたのですが、強烈に印象に残っています。

 そのイメージを発展させて現実を侵食する異世界のイメージに結実させました。

 

 結構ビジュアルイメージを大切にしている作品です。

 今後のお話になりますが、美しい人外「妖魔」も登場します。

 とにかく人外としての造形を大事にし、現実と異界をつなぐロマンチックな橋渡し役にしたのです。

 まず男性の美形妖魔が登場しますが、後半に美少女妖魔も登場しますよ。

 どっちも美しい、耽美人外ですので、是非よろしくお願いします!!

 

 今回はお手本作品二本がどちらも男性主人公というだけあって、多分男性向けのお話が多くなりそう、と踏みました。

 で、私は女性主人公にして女性読者様を意識した妖美な作品に仕上げたかったのですね。

 せっかく新しいジャンル開拓期に当たって、女性読者様がつまはじきにされるような事態は避けたいなあと思いまして。

 もちろん男性読者様にもお読みいただけるよう、男前なライバル役、そして付き従う美少女妖魔……なんてキャラもいますよ。

 基本的に女性読者様が読みやすくするために、身近に感じる女性主人公、そして耽美な妖魔の造形、更にはきらびやかな「霊器」の設定など、女性的要素を盛り込みました。

 とっつきやすくなっていると良いのですが。

 

 主人公の和可菜は、かつてはヒーローに憧れていた元少女という設定があります。

 子供の頃の夢は「プ●キュア」とか「セー●ームーン」とかだったのですね。

 生活に疲れた大人になりましたけど、ヒーローと不思議に憧れた永遠の少女は死んでいない、新たに手に入れた力で、世界の不思議に立ち向かうぜ!! という感じですね。

 

 割と、女性だってヒーローに憧れたことはあると思うですよ。

 力へのあこがれは人間の永遠の夢ですしね。

 女の子だったら誰もがいわゆる「女の子らしいこと」にしか興味を示さないということは全然ないわけで。

 大人になってから思いがけず、甦った子供の頃の夢に殉じるって、ロマンではないです?

 私は、そういうロマンチックも書きたいなあって。

 

 こういうことで、是非「スキマノイカイ」お楽しみに!!

「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第三章「刃と弾丸は愛に溺れる」完結しました!!

 こんばんは。

 

「世界は骰子と遊戯盤」番外編

第三章「刃と弾丸は愛に溺れる」

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 完結いたしました!!

 最終話はこちら↓

3-10 明日への光 - 「世界は骰子と遊戯盤」番外編(大久保珠恵) - カクヨム

 

 さて、番外編連作短編の全四章中、三章までが完結いたしました。

 これも皆様の応援のお陰です。

 篤く御礼申し上げますm(_ _"m)

 

 さて、今回は全章の第二章「紅の皇子と碧の巫女姫」

2-1 不吉な始まり - 「世界は骰子と遊戯盤」番外編(大久保珠恵) - カクヨム

 の事件の裏側、地上の大帝国ニレッティアで起こった事件の側面という捉え方です。

 前の章で「地上の首謀者であるソムルフェス伯爵夫人が、家族を道連れに自殺」という結末は明かしてあります。

 この第三章では、そこに至るまでの経緯、ルフィーニル宮殿で巻き起こる宮廷陰謀劇という側面に光を当てています。

 

 さて、ざっくり説明いたしますと、

1)元犯罪者という経歴の霊宝族青年エンシェンラーゼンが、メイダルからニレッティア帝国に派遣されてくる。

2)エンシェンラーゼンが上級メイドのシャイリーンに好意を寄せる。シャイリーンも彼に惹かれる。

3)ニレッティア女帝アンネリーゼに悪夢(ナイトメア)型魔法生物が襲い掛かり、危うく暗殺しそうになる。

4)その後の宮廷での動きが不思議。

5)実は4)はエンシェンラーゼンとシャイリーンが犯人を陥れるために張り巡らせた罠で、犯人はまんまと引っかかる。

6)首謀者ソムルフェス伯爵夫人、家族(未成年の息子二人含む)を道連れに自殺。

7)情勢が一応落ち着いた後、エンシェンラーゼンがシャイリーンの実家ライザート男爵家に、「できちゃった、ついては結婚したい」挨拶エンド。

 ……という感じになっております。

 

 シャイリーンというキャラクター自体は、本編「世界は骰子と遊戯盤」

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 終盤にちょい役程度で出てきた、特殊工作員というか忍者めいた、女帝の私設親衛隊を束ねる上級メイドという人でした。

 メイドがお好きな向きには、印象の深いキャラクターかもしれませんね。

 

 彼女は本編の方のメインヒロイン、レルシェントに、友好の証の魔導武器を贈与されたメンバーのうち一人なのです。

 彼女を出そうというアイディアが出た時から、彼女の魔導武器による戦いも描写しようと決めていました。

 従って、この第三章では「宮廷陰謀劇×恋愛×アクション」という感じのものになっております。

「異なる時間の流れに入り込んで、極端に遅くなった敵に一方的に斬撃を浴びせる」という凶悪な短刀型魔導武器「異空流閃落朱(いくうりゅうせんらくしゅ)」ですが、優雅なのに禍々しくて、スーパーレディなシャイリーンにふさわしかったなと自負しております。

 

 さて、それ以上に売りにしたいのが、二人の心に傷を持つ大人の男女の恋愛模様というやつでして。

 エンシェンラーゼンは、かつて姉を自殺に追いやられ、自分が犯罪者となっても仇を討ったという激しい人。

 そしてシャイリーンは……

 多感な十代のころに実母がテロに巻き込まれて無残な死にざまをさらし、それが心の傷になって、誰とも本当には親しくなれない、という女性です。

 自分も母のように死ぬのだから、誰とも親しくなってはいけないと、不吉な思い込みを抱えているのですね。

 

 こんなシャイリーンが、なぜか積極的にアプローチしてくるエンシェンラーゼンにほだされる、という。

 実は作中に書いていませんが、エンシェンラーゼンは、非常に凛然としたシャイリーンに心を癒されているという側面もあるのですね。

 人の心の最も醜悪な深淵を覗いたことのある彼には、シャイリーンの魔力から伝わってくる魂の高貴さが救いになったという。

 同時に、エンシェンラーゼンは結構家庭に憧れのある人物でして。

 兄弟姉妹が、その自殺に追い込まれた姉一人だったせいもあり、自分は愛する人と結婚して、多めの人数の子供を残したいなあ、みたいな欲求があったわけです。

 自分の血が残るということは、姉の血も残るということですから、姉に関係ある子供に、新しい未来を歩いていってほしい、みたいな願望があります。

 で、シャイリーンに会ったとたん、「あ、俺この人と結婚するわ」という、たまにこちらの世間でも聞く神託が下りてきまして。

 あとは積極的にアプローチしまくり……そしてエンディングのあの状態に、という訳ですね。

 

 シャイリーンにしてみたら、少し前まで結婚や子供なんて別世界の出来事だった訳ですが、現実のものとなってからは、必ずしも嫌ではない……と気づきまして。

 もちろん、相手がエンシェンラーゼンだからですが、この人となら新しい人生を歩いていけるかな、という想いがあったわけです。

 しかも、国の政策的にエンシェンラーゼンの強大な「間隙」の能力を受け継いだ子供、というのが欲しいとつつかれまして。

 特に軍部を指揮するパイラッテ将軍からは

「シャイリーン殿、あなたの賢明さと有能さ、そしてエンシェンラーゼン殿の無敵の魔力を受け継いだ子供を残すというのも、この国の臣民として重要な仕事ではあるまいか!!」

「それはセクハラです。まあ、子供が将来、軍に入りたいと自分から言い出したら親としては尊重しますが、保証はできませんよ? 人一人の意思ですからね?」

 という会話があったとかなかったとか。

 

 ちなみに、デキちゃった子供ですが、双子の女の子です。

 次回第四章、次世代編では、この双子のうち、長女が主人公である「将来の女帝」の上級メイドとして出てきます。

 ぜひこの辺りはお楽しみに……。

 

 それと、追加情報。

 ひそかにお気に入りの、なかなかエッジの利いたシャイリーン父ことライザート男爵。

 テロ事件で負ったけがの後遺症で、長年脚が不自由だった彼ですが、メイダルで最新鋭の医療を受けて、完全な健康体になります。

 そして魔導武器も手に入れた後、家督を息子(シャイリーン弟)に譲ったあと、悠々自適の隠居生活に入ります。

 隠居生活といっても、メイダルの最新鋭医療で以前以上に若返ったので、かなり活動的です。

 領地内で狩猟に励むほか、ルゼロスにまで足を延ばし、昔取った杵柄、で魔物狩りを楽しんでいるとか。

「お父さんから肉の山が送られてきたわ……双子をおなかに抱えて大変なんだから、肉を食べて精を付けなさいって」

 とはシャイリーンの弁だとか。

 

 色々広がる「世界は骰子と遊戯盤」番外編、次の最終話もお楽しみに!!

「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第三章「刃と弾丸は愛に溺れる」連載開始です!!

 こんばんは。

 

 異世界TRPGファンタジー 「世界は骰子と遊戯盤」番外編

「世界は骰子と遊戯盤」番外編(大久保珠恵) - カクヨム

 第三章 「刃と弾丸は愛に溺れる」

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 連載開始いたしました。

 毎日昼12:00更新、九月六日まで連載いたします!!

 

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 さて、シャイリーンとエンシェンラーゼンのカップルについて、ちょっとした裏設定など掲載したく思います。

 

 まず、シャイリーン。

 フルネームは、シャイリーン・メッシェ・ライザート。

 かつて情報局の長官を務めていたこともあったライザート男爵の実の娘です。

 生まれが生まれなので、特殊工作員の訓練を受けているという、スーパーな女性。

「シャイリーン」という名前ですが、これはニレッティアの古い言葉で「香気」という意味があります。

「良い香り」という意味のほかに、「周囲を清浄にする」「人に良い影響を与える」というニュアンスのある言葉ですね。

 たしかに、シャイリーンが上級メイドのおかげで、風紀は良いし、職場の各種伝達も滑らかで働きやすい職場になっており、名前の通りの影響を周囲に与えているのですね。

 それもこれも、「シャイリーン様なら信用できる」「シャイリーン様なら、決して愚かなことはせず、すっきり筋の通ったことをなさる」という信頼が共有されているからですね。

 女帝陛下の耳に入れづらいことでも、シャイリーンなら良い具合に調整してくれるという、問答無用の信頼があるのです。

 素敵な女性です。

 こういう女性上司の下で働きたいですね。

 

 さて、ひるがえって、エンシェンラーゼン。

 彼のフルネームは、エンシェンラーゼン・フルーレディン・イルトランテルシュ。

 特に貴族や王族と類縁があるわけでもない平民の出ですが、特に美男美女の家系で有名なのがイルトランテルシュ家です。

 霊宝族は美形しかいないというくらいに美しい容姿の、宝石の民なのですが、その中でも特に美しいのですね。

 上のイラストでもご納得いただけるかと思います。

 しかし、特にそれで調子に乗るでもなく、自分の道を淡々と歩むのが、彼ららしい生き方です。

「エンシェンラーゼン」という名前は、メイダル語で「祝福を運ぶ風」という意味です。

 メイダルでは、星宝神オルストゥーラが、祝福を風に乗せて信者に送り届けたり、土地の魔力を高めたり浄化したりなさるという信仰があります。

 それに則り、女神の祝福を運ぶ風という意味を与えられたのが彼です。

 非常に縁起のいい、メイダル人が好む名前なのです。

 

「香気」シャイリーン。

「祝福を運ぶ風」エンシェンラーゼン。

 二人を合わせると、「素晴らしい香気を運ぶ祝福された風」という意味になりますね。

 

 さてさて、おどろおどろしい宮廷陰謀劇ですが、こんな素敵なエンディングを迎えられるでしょうかね?

 

 前の第二章をお読みくださった方なら、事件の結末はご存知かと思うのですが、彼らにはそれ以上の課題があるのですね。

 らぶ。

 ふふふ。

伝奇時代小説「花神剣王」完結しました!!

 こんばんは。

 

 伝奇時代小説「花神剣王」、本日完結いたしました!!

 お読みいただいた皆様、ご声援下さった皆様にお礼申し上げます。

 ありがとうございました。

 

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 さて、ここでは完結を記念して、「花神剣王」裏話などを。

 

 実は、元々この小説は、カクヨム用の小説ではありませんでした。

 八年ほど前、公募に応募するために執筆したものだったのです。

 結果から申しますと、その公募の選考にはかすりもせず、しかし、愛着のある作品でしたので、データの形でずっと残してありました。

 

 半年ほど前、カクヨムに投稿するようになってから、この作品のことを思い出し、カクヨム運営様に

「過去の公募選考外の作品でも、手を加えてカクヨムに投稿させてもらって良いか」

「その際に、カクヨムオンリーのタグを付けることは可能か。ちなみに、公募以外、外部に発表したことはない」

 ということを問い合わせさせていただきました。

 

 お返事は

「公募選考外の作品でも、カクヨム以外で発表していないのなら、『カクヨムオンリー』のタグを付けて投稿することは可能です」

 といったものでした。

 

 かくして一か月ほど前より、カクヨム上にて2000~4000字ほどのエピソードに分割しながら、毎日1エピソードずつ連載させていただきました。

 もちろん、その際に多少の手は入れていますが、大筋に変化はありません。

 

 しかし、一部変更した部分もあります。

 どこかと申しますと……

 

 花渡が、江戸城に呼びつけられて、天海上人と謁見し、「御霊士(みたまし)」になる決意を固める場面。

漆の八 御霊士集結 - 花神剣王(大久保珠恵) - カクヨム

 このシーンの後に、実は江戸城の主、三代将軍家光が、花渡の顔を見に来る、というお騒がせシーンがあったのです。

 花渡が平伏していると、どかっと目の前に座り、「これでは顔が見えぬ。面を上げい!!」と言い渡します。

 で、花渡が顔を上げると、「奥入りさせられない(=大奥に入れられない)のが残念じゃて」と、今で言うならセクハラ発言をするというアレなシーンが……(汗

 

 実は、家光さんのこの発言、小説としての単なるエピソードではなく、家光さんの好みを踏まえた内容でした。

 

 徳川家光さんが、本来の性志向が、いわゆるホモセクシャルの人だというのは、一部で有名かと思います。

 乳母の春日局はそれを「矯正」するのに骨を折った訳ですが、家光さんは女性を相手にする時にも、いわゆる女女したいかにも女性的な人ではなく、少年のようにすがすがしい魅力のある女性を好んだといいます。

 男装の麗人で女剣客の花渡はドンピシャだった訳ですね……

 危ない危ない。

 

 さて、最期にちょろっと出てくる「品川でのひと悶着」について少々。

 これは、肥後熊本二代目藩主、加藤忠広が、寛永九年、江戸参府途上に、品川宿で留められ、そのまま改易されてしまったという史実に基づいています。

 実は、この人が宮本武蔵をかくまっていた人であり、「呼ばれざる者」に傾倒して武蔵もそれに染めたという人物なのですね。

 品川でモノの本性を現した加藤忠広公を、花渡はじめ御霊士たちが成敗したというのは、また別のお話。

 この時の、長年の仇の前に姿を見せる花渡はなかなかかっこいいのですが……いつか、機会があったら執筆させていただくかもです。

 

 さて、本当に長いことお付き合いいただきありがとうございました!!

 伝奇時代小説は面白いので、是非また執筆したいですね。

 ではでは。

「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」TRPG視点から

 こんにちは。

 

 異世界TRPGファンタジー 「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」完結いたしました!!

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 さて、こちらでは、本作の主要テーマの一つであるTRPG的な視点で、この短編を解説させていただこうかなと思います。

 

 TRPG視点と言えば、メンバーの特徴ある武器もそうですが、シナリオの構成、並びにパーティ構成という点でお伝えしたいですね。

 

 さて、この「紅の皇子と碧の巫女姫」は、TRPGのシナリオ的に分類するとシティアドベンチャーということになります。

 全部が全部そうではないのですが、基本的に人の住んでいる街中で物語は進みます。

 ラーファシュルズ暗殺を目論んでいるだろう相手をおびき出すのに、メイダルの町中、つまり、現実世界で言うならライブカメラが大量に仕掛けられた大通りをわざと目立つように歩き回る、などということもしております。

 一応ニセ情報として、「ラーファシュルズはメイダル王宮に保護されている」という内容を流して敵を混乱させる……という手法も取るあたり、高度な情報戦という感じがします。

 実際のセッションでこれができたなら、なかなかのベテランプレイヤーではないでしょうか?

 

 かくして、敵とのファーストコンタクトは、メイダルは魔導工芸士の島アニスジャーラ島の大きな街での市街戦ということになりました。

 

 ええと、この襲撃してくる魔法生物というのが、悪夢(ナイトメア)型魔法生物と呼ばれる、人間の心に傷を刻んでコントロールするという、悪質な魔法生物なのです。

 周囲の巻き込まれたメイダル人たちは次々に倒れ伏す、ということになります。

 無論、パーティメンバーも心の中のトラウマを刺激されてえらい目に遭います。

 実際に記述されているのはラーファシュルズのトラウマですね。

 彼が八歳の時に遭遇した、王宮内で起こった爆弾テロの記憶です。

 幸い、彼はじめ女帝一家は怪我だけで済んだのですが、巻き込まれた使用人や臣下たちが相当数亡くなったり、取り返しのつかない怪我を負ってしまっています。

 ちょっとグロ描写があるのは申し訳ないのですが、実際に凄惨な事件ということを示すためなので一つ。

 

 ちなみに、ここで悲惨な最期を遂げた記述のある、当時の上級メイドですが、この方が次回作の主役になるシャイリーンの母君なのですね。

 こういう風に、ちょっと次回作ともリンクしています。

 

 さて、こういう風に人の心の繊細な部分を土足で踏みにじる悪辣な真似をする悪夢(ナイトメア)型を駆使する、敵黒幕に対する怒りを持ってもらおうというGM心。

 ここで、わざと一匹だけ逃がして、召喚獣を使ってアジトまで追尾するという作戦も、ベテランプレイヤー的な対応ですね。

 ……っていうか、この人たちのPLさんって神様ズなのでベテランなのは当たり前なのですが(世界の始まりからTRPGしてる)。

 

 ちなみに、こちらの作品はTRPGシナリオとしてはフリー素材にいたしますので、ご自身のシナリオなどに自由にご活用下さい。

 

 そしておびき出された場所で、またバトル!!

 という二段階構成になっております。

 ここでパーティ構成ですが。

 

前衛:ラーファシュルズ、マリウーラ

後衛:ドニアリラータ、マーディン

 

 ラーファシュルズはレイピアを武器に持ち、運命の流れに干渉できるので、絶対先攻が取れますね。

 マリウーラは敵の距離や性質に合わせた武装の他に、強力な防御魔法を使いこなすので、長期戦向きかも知れません。

 

 ドニアリラータは、完全な攻撃魔法使い。性質の違う召喚獣を多重に召喚できるので、通常の数倍の攻撃力と対応力となっております。

 マーディンは、二丁拳銃の弾丸の性質を調整することで、単純に射撃武器での遠距離攻撃の他、状態異常を付与することも可能です。

 

 TRPG的な観点で、なかなかバランスの取れたパーティだと思いますよ。

 タイプとしてはスピード型で先攻を取り、防御を固め敵に状態異常を付与して何もさせないで沈める嫌な感じのパーティですね(笑)

 

 TRPGモチーフ小説としては、なかなかいい雰囲気だと思うのですが、ご感想などお待ちしております。

 リクエストなども、こちらのコメント欄や、カクヨムの近況ノートコメント欄、ツイッターアカウントなどでお待ちしておりますm(_ _"m)

 

 近況ノート

「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」完結しました!!/大久保珠恵の近況ノート - カクヨム

 

 ではでは、また来月連載予定の第三話をお楽しみに!!

「世界は骰子と遊戯盤」番外編 第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」連載開始です!!

 こんにちは。

 

 異世界TRPGファンタジー「世界は骰子と遊戯盤」の番外編第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」が連載開始になりました!!

 本日より一週間、毎日朝7:00に一話ずつ公開になります!!

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 本編の「世界は骰子と遊戯盤」はこちら。

世界は骰子と遊戯盤(大久保珠恵) - カクヨム

 

 さて、あらすじの解説は近況ノートに掲載いたしましたので

「『世界は骰子と遊戯盤』番外編」第二話「紅の皇子と碧の巫女姫」連載開始です!!/大久保珠恵の近況ノート - カクヨム

 こちらのブログでは、主要キャラクター四人の魔導武具やその他武装などについて解説してみたいと思います。

 TRPG好きな向きにはたまらないでしょう?

 ああ、設定画が欲しい(笑)

 

1)ドニアリラータ

魔導武器:万軍の茨鎖(ばんぐんのいばらぐさり)

解説:メリケンサック型の指輪から伸びる、棘状のパーツで構成された細い鎖。

 先端は長い棘状の刃物になっており、持ち主の魔力に反応して自在に飛び回り、敵を貫く。

 鎖自体は無限に伸びる。

 召喚術を強化する効果があり、その鎖で取り囲まれた空間には、普通では召喚できないような異世界の存在を召喚する門が出現する。

 この鎖さえ装備しておけば、どんな異世界にも無事に行って帰って来られると言われている。

 あまり武器を振るっているイメージのない彼女だが、実はこういう魔導武器を使いこなしている。

 

2)ラーファシュルズ

魔導武器:照覧の目天体航路(しょうらんのめてんたいこうろ)

解説:淡い金色に仄光るレイピア型魔導武器。

 この魔導武器の凄みは、切れ味もさることながら、「運命の流れに干渉して、少し先の出来事や隠された情報を読み取る」「魔術的なものも含めあらゆる『あり得る運命』を同時に出現させ、敵対した大群すべてに一人で対峙できること」という特殊能力にある。

 例えばAの敵とBの敵、そしてCの敵がいたとする。

 普通のレイピアならこの三体のうち、一度にはどれか一体しか相手取れないが、このレイピアは「Aを相手取った場合」と「Bを相手取った場合」と「Cを相手取った場合」の運命を、全て一つの現実に重ね、全員一度に倒す、ということができる。

 えらく量子力学的な武器であるが、「神々の遊戯場」に量子力学的現象はない。

 多分。

 

3)マリウーラ

魔導武器:体内搭載武装

解説:メイダルの魔導技術の粋を集めて形作られた、戦闘対応魔法生物である彼女そのものが「魔導武器」である。

 手の甲に内臓された魔導空斬剣。

 眼球組織に内臓された精神属性ビーム発振機構。

 そして、強大な防御魔法を展開する魔導生成器官。

 高い運動機能、飛行機能、転移機能、そして魔力感応網による哨戒機能を搭載された彼女は、まさに生ける兵器である。

 

4)マーディン

魔導武器:魔銃冥蛇之蠱惑(まじゅうめいだのこわく)

解説:二丁一対の魔導拳銃。

 うねる蛇のデザインが施され、それぞれ「暁」「宵」の銘がある。

 射出される魔力弾のエネルギーも高いが、最大の特徴は、その弾丸の種類を、持ち主の意思に応じて自在に変更できるというもの。

 例えば、対象を生け捕りにしたい場合などは、昏睡の呪いを固めた魔力弾を射出すれば、傷付けずに昏倒させることができる。

 工夫次第では、回復の魔力弾なども射出できるので、戦場では万能の性能を誇る。

 ラーファシュルズを「守る」ために、またとない応用性の高い武器である。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 以上、こんな武器で彼らは戦っています。

 もしご質問などあれば、コメント欄にでもお願いしますヾ(*´∀`*)ノ