瑪瑙の庭

web物書き、大久保珠恵(おおくぼたまえ)の創作ブログです。主に自作小説のことを書いています。

吸血娘ちゃんと死剣士ちゃん monogatary.com にて連載中!!

 こんにちは。

 

 こちらは「モノコン2018」のお題ではないのですが、割とノリノリで書いているあやかしもの。

 

 お題「あやかしたん」

あやかしたん|お題詳細 - monogatary.com

 に投稿したものです。

 

「吸血娘ちゃんと死剣士ちゃん」

monogatary.com

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 さて、舞台は現代日本

 うすぼんやりとした都会の夜の中、一人の青年が何者かに追われている。

 追っているのは、「死剣士(しけんし)」。

 黄泉の女神イザナミに仕える「死神」の一人である。

 いでたちはいにしえのバサラ者のような華やかな小袖に袴、顔に髑髏の面頬。

 手には身の丈を超える長大な太刀。

 その死剣士・陵(みさざき)が、今しも青年に太刀を振り下ろさんとした時に、何者かが邪魔に入る。

 その者は、魔法の得意な吸血娘のリュシエンヌ。

 緋色のコウモリの翼と、悪魔めいた湾曲角、そして額にガーネット。

 彼女は青年を逃がしたあと、陵に用があると言い出すが……?

 

 なぜごく若く健康な青年が、死の女神の特命を受けた死剣士に狙われるのか?

 そして、リュシエンヌは陵に何の用があって、使命の遂行を止めたのか?

 謎を孕んで物語は進みますが……?

 

 といったところですね。

 

 あやかしの女の子ということで考えたら、こういうあやかし萌えな子たちになったのですよ。

 

 ちなみに死剣士の陵は、生前、戦国時代くらいに生まれた武家の女性でした。

 自らも武器を取って戦い、数々の武功を上げるも、不慮の事故で亡くなります。

 その魂は黄泉の女神イザナミに気に入られ、死神の一柱として、その配下に加えられます。

 ちなみに生前から「死神」と呼ばれていた凄腕剣士だったので、イザナミに気に入られたらしいですね。

 

 翻って吸血娘のリュシエンヌは、モノコンのお題『「裏アカ見つけたよ」』に投稿した

「人外連合体」

人外連合体|物語詳細 - monogatary.com

 の主人公、龍口晶美(たつぐちあけみ)の従姉妹という設定。

 お母さん同士が姉妹(ヴィーヴルの一族)で、リュシエンヌの父親は吸血鬼です。

 異形系吸血鬼って、なんか好きなんですよね。

 陵が武器戦闘型だとするなら、リュシエンヌは搦め手が得意な魔法戦闘型の人外です。

 

 見た目でも能力でも対になって萌えるっていうので、この二人をデザインしました。

 あと二話くらいでの完結を目指したいのですが、さて、どんなエンディングになるでしょうね?

 

音色にねがいを #モノコン2018 monogatary.com に投稿

 こんばんは。

 

 こちらも「モノコン2018」に応募した作品の紹介になります。

お知らせ詳細 - monogatary.com

 

 お題は「ある日突然、音符が女の子になった」

ある日突然、音符が女の子になった|お題詳細 - monogatary.com

 のお題に投稿したものです。

 

音色にねがいを

monogatary.com

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 これは、一人称の独白の形をした掌編です。

 

 世界を創造した女神は、神々の争いで破壊されかけた世界を救うため、世界と自身を一体化させて眠りに就く。

 その直前の独白は、もしいつの日にか、世界に再び滅びが迫ることがあったなら、世界を「再調律」するための音楽を、この世界のどこかに残しておくということ。

 石に刻まれた音符(私たちの世界でいうオタマジャクシ型「音符」と違って、天文図に似ています)を、人間の女性の形にしようという決意。

 彼女がどのくらい先に生まれてくるかわからないけど、いつか必要が迫った時には世界を助けてあげてくれ……という創世の女神の願いです。

 

 実は、音楽で世界を救う……というモチーフで思い出していただいた方がおられたかもですが、

「浮遊宝珠聖律伝」

浮遊宝珠聖律伝|物語詳細 - monogatary.com

 の世界観に基づいた、本編の前日譚みたいなお話です。

 

 創世の女神というと、偉大すぎて人格としては想像できないかなと思ったもので、世界を愛し慈しむ存在としての彼女の声を、そのまま書いて、読者様に感情移入してほしいなというコンセプトの作品でした。

 

 ごく短い作品ですが、世界を創った女神という、浪漫の塊の存在を感じ取っていただけましたら。

 

 

人外連合体 #モノコン2018 monogatary.com に掲載!!

 こんばんは。

 

 前の記事に続いて、モノコン2018

お知らせ詳細 - monogatary.com

 に応募した作品を紹介いたします。

 

「人外連合体」

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 さて、こちらは現代伝奇です。

 

 お題『「裏アカ見つけたよ。」』

「裏アカ見つけたよ。」|お題詳細 - monogatary.com

 に応募した作品になります。

 

 主人公は、「氷晶の精霊」と呼ばれる人外少年、龍口晶美(たつぐちあけみ)。

 彼は、日本の古い龍神(八岐大蛇の親戚みたいな感じ)と、フランスの妖艶な女性精霊ヴィーヴルの間に生まれた、ハイブリッド人外です。

 美しい人間の上半身に、ダイヤモンドのようにきらめく鱗の大蛇の下半身、背中には霜のようにきらめく羽毛の翼、そして手指の先には、宝石を削り出したような輝く鉤爪を持つという、なかなか耽美な人外です。

 名前の通り、氷や低温を司る力を持ち、若い人外(高校生ぐらいに見え、実年齢もそのくらい)に似合わず、強大な妖力を振るいます。

 その力を使って、人知れず悪辣な人間や、彼らに力を与えかねない悪質妖怪と戦っている、いわば正義の味方的な存在です。

 

 他の人外たちとも連携して事件解決に当たっていますが、その連絡にSNSを活用しています。

 もちろん、裏アカウントを登録して使用している訳です。

 この辺は、私が、「人外たちも、この現代に生きていたら、SNS活用しているだろうなあ~~~」という趣味の妄想から発展したものですww

 実際、人外たちの裏アカウントでのやり取りを描写するのは異様に楽しかったです。

 全創作者のおすすめ、うちの子SNS

 

 しかし、晶美が通っている学校で、ある異変が起こります。

 晶美のクラスメイト、鹿島景都(かしまけいと)という女生徒に、晶美の裏アカが知られてしまいます。

 晶美はとぼけるものの、彼が妙な力を持っているのではという疑惑を募らせた景都は、勝手に調べることを宣言し、晶美に付きまとい始めます。

 

 そんな帰り道、晶美と景都は、悪質人外に襲われ、異空間に取り込まれてしまうのですが……。

 

 というのが筋ですね。

 

 人外のアクションものというと、昔プレイしていたTRPGタイトルにそういう種類のものがありまして、思い出しながら楽しく執筆できました。

 

ガープス百鬼夜翔

 

ガープス・百鬼夜翔

ガープス・百鬼夜翔

 

 

 さて、「人外連合体」は短編で完結済ですが、完全に趣味丸出しの人外を書いたので、非常に満足感は高いです。

 あんまりウケないかな、と思っていたところ、思いのほかポイントをいただけたので、作者としてはホクホクしております。

 人外いいですよね、人外。

 かっこいいと、ますますいいですよね(*´`*)

 

 SMEさんで、この人外たちを画像にしてくれないカシラという野望を持っているのですが、どうですかねえ。

 

 さて、モノコンに応募した訳ではないですが、「人外連合体」の続編的なものもアップしてあります。

 よろしければこちらもどうぞ。

 こちらは景都ちゃん視点で、彼女も不思議の力を振るう正義の味方になるお話です。

 

「二人で見た雪」

monogatary.com

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 今後、人外と人間のバディものにでも発展できそうです(´∀`*)ウフフ

 

 

浮遊宝珠聖律伝 #モノコン2018 monogatary.com にて連載中!!

 こんにちは、お久しぶりです。

 

 さて、 monogatary.com さんで、初のコンテスト「モノコン2018」が開催されています。

お知らせ詳細 - monogatary.com

 

 こちらに応募した長編(予定)、

「浮遊宝珠聖律伝」(ふゆうほうじゅせいりつでん)

monogatary.com

 を連載中です!!

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 さて、この物語は、現実社会の現代日本と、異世界である「宙宇(ちゅうう)」を行き来する一人の女性から始まります。

 彼女の現世での名前は、「石津夏乃(いしつなつの)」。

 某大手ショッピングモールで、経理事務をして何とか生計を立てている、普通の社会人女性、アラフォーだが、それとないお色気がある人。

 そして彼女が、夢の中の世界と思い込んでいる異世界「宙宇」での呼び名は、「ターリフィーラ」。

 鉱物的な見た目(動く神々しい石像っぽい)の、「石種」と呼ばれるファンタジー種族の色っぽい女性で、職業はトレジャーハンター。遺跡に潜ります。

 宙宇で、ターリフィーラは、相棒である「獣把(じゅうは)」のテーニテート、そして依頼人であるシージフォン(海殻族)、グレマラウ(魔人)と共に遺跡に潜り、神器と呼ばれるレベルの宝物を得ることになります。

 本来の目的は、グレマラウの主、シージフォンが、「この世のあらゆる知識を得る」とされる、モルテクレイテー神(海の神)の神宝、神智魔法「記憶の海」を修得することです。

 その神智魔法を封じた記憶結晶の在り処、モルテクレイテー神の神殿遺跡に赴きます。

 そこに確かに神智魔法を修得できる記憶結晶は存在しました。

 しかし、シージフォンがその魔法を修得することで、彼らは思いがけない事態に直面します。

 現在の宙宇に迫る危機、それを利して、宙宇を滅ぼし新しい世界に逃れようとする、ガルガダ神、その手先である巨大帝国フィージンツ神聖帝国の野望。

 古の時代、神々同士が争い世界を滅ぼしかけた「神々の闘争時代」の終り、最も古き創造の女神フーディリーサーが、自身の肉体を「宙宇」と一体化させることで滅びを免れたという故事。

 その女神に「死」が迫っており、女神の死と同時に宙宇世界も滅びることになる。

 それを免れるには、宙宇のどこかに存在するという、「世界を再調律する音楽」探し出さねばならない……。

 

 物語はこんな風にして始まります。

 最初のうち現世の「石津夏乃」は、「宙宇」世界の出来事が夢だと思っていますが、しかし、宙宇から現世の彼女に、刺客である怪物が送り込まれるなど、宙宇もまた現実の一側面であり、どこかには実在すると認めざるを得なくなります。

 そして次第に明らかにされる夏乃=ターリフィーラの秘密、更には「再調律のための音楽」を探し求めるターリフィーラたちの前に立ちはだかる「帝国」の面々。

 二つの世界は密接に絡み合い、そして宙宇の行末を巡って激しい攻防が繰り広げられるのです……。

 

 こんなお話ですが、割と自分では悪くないと思っています。

 

 こちらのコンテストのお題、

「#異世界勇者と繋がりたい」

#異世界勇者と繋がりたい|お題詳細 - monogatary.com

 なのですが、ちょっと思うところがあったのですよね。

 異世界というと、基本、剣と魔法の世界、勇者と魔王……といった「テンプレ」が存在するのはご存知かと思います。

 しかし、私はテンプレが物足りないというか。

 そもそもトールキン的なファンタジーがあまり好きではないので、その派生の派生の派生ぐらいに当たる異世界テンプレに興味が持てないのです。

 そこで、完全にテンプレから免れた、オリジナル世界観に基づくファンタジーを書こうと思ったのです。

 文明レベルは、魔法科学文明があるせいで、ファンタジーながら社会的利便性は、現代日本とさほど変わらないくらい、という。

 そして、魔王と勇者ではなく、世界を積極的に見捨て、滅びに加担する独善的な神と、世界を存続させんとする、それ以外の神々の加護を受けた者たち(そういう意味では勇者と言えなくもない)の攻防……という。

 この神話的世界観のモチーフは、メソポタミア神話ですかねえ。

 バビロニアのティアマトとマルドゥクの戦いがイメージです。

 独善的な新しい神ガルガダがマルドゥク、世界の元となった古い女神フーディリーサーのイメージ元がティアマトですね。

 

 まあ、あれですね。

 ガルガダ神のやっていることは、果たして「悪」か。

 古い世界が滅びるなら、新しい世界を創って、自分の信者を移住させることの何が悪いのか?

 どうせ古い神は役に立たないのだから、移住させるために宙宇の住人の多くを強引にガルガダ神の信者にさせることは、別に悪ではないだろう?

 必要なことだ。

 

 とか言われれば、割と長いものには巻かれろ的な、昨今流行の人間は、特に悪くないとか言い出しそうではありますが。

 

 さて、自分を培い守ってくれた「宙宇」を愛している人間たちには、そういう屁理屈には呑み込まれないのです。

 

 かくして、物語は走り出したばかり。

「世界を再調律する音楽」は見つかるのか否か。

 さて、お気に召した何かがございましたら、是非お読みになって下さいませ。

「神魔部隊Oracle 過去と現在の織り糸」公開中です!! monogatary.com

 こんにちは。

 

 だいぶ間が空きましたが、新たに monogatary.com に投稿した作品について。

 

 中でも、こちらは「チャンモノ#5」

youtu.be

 で発表されたチャンモノ用お題、

「【#チャンモノ】それ、それずーっと言って欲しかったの」

【#チャンモノ】それ、それずーっと言って欲しかったの|お題詳細 - monogatary.com

 に投稿したものになります。

 

「神魔部隊Oracle 過去と現在の織り糸」

monogatary.com

 

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 これは、おなじみ「神魔部隊Oracle」シリーズのスピンアウトという位置づけです。

 主人公のD9と、彼女の恋人ダイモン。

 かつてメソポタミアで創世の龍の一柱であるティアマトを母に生まれ、神話の戦いから12000年以上の永きに渡って存在し続けてきた魔神パズズが、ダイモンの正体です。

 このくらいの永い時間存在し続けますと、当然恋愛経験豊富なんてもんじゃありません。

 それどころか、アッカド神話では、パズズには、ラマシュトゥと呼ばれるやはり神魔の妻がいたことになっています。

 

 で、D9の方はというと、見た目通り、二十代の半ばにもなっていないくらいのお嬢さんで、恋愛も学生時代以来ご無沙汰、結婚なんて真面目に考えたこともないというくらいの初々しい娘です。

 

 神話マニアであるD9は、アッカド神話でパズズとラマシュトゥの関係は知っており、そのことで悩んでいます。

 私は妻のいる男性と恋愛してしまっているのではないか。

 純粋だと思っていた自分の恋は、不倫の恋というものに過ぎないのではないか?

 そんな不安に囚われます。

 

 しかし、ダイモンはきっぱりそれを否定。

 もう何千年も前に、ラマシュトゥとは別れたということ。

 しかも酷い別れ方で、未練らしきものはない、と暗示します。

 そして、過去は過去であるが、現在を、そして未来を共に過ごしたい相手は、D9一人である、ということをきっぱり断言するのです。

 ダイモン、男前です。

 

 彼のその言葉に対して、D9はこう答えるのです。

 

「あなたの、口から、聞きたかったの。私が、あなたにとって何か」

 

 お題では「それ、それずーっと言って欲しかったの」というセリフを提示されたのですが、それをこの二人に合わせてアレンジした感じですね。

 

 このセリフに応じたダイモンの更なる返しが

「チャンモノ#6~前半~」

youtu.be

 の半分くらいのところで、徳井青空さんに朗読していただいておりますので、是非是非耳で聞いてみて下さいまし(*ノωノ)

 

 いやあ、声優さんに自分の書いたセリフを朗読してもらえるのって、三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )ゴロゴロゴ なものですね(n*´ω`*n)

「神魔部隊Oracle 雷の翼と闇夜の牙編」完結しました!! monogatary.com

 こんにちは。

 

 だいぶ長いこと不定期連載してきた「神魔部隊Oracle 雷の翼と闇夜の牙編」ですが、昨日めでたく完結しました!!

monogatary.com

 ただし、「神魔部隊Oracle」シリーズ自体は、今後ともお題にそってどんどん続けていく予定です!!

 まだまだ神魔たちの戦いは続くのでお楽しみに!!(/・ω・)/

 

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「神魔部隊Oracle 雷の翼と闇夜の牙編」表紙

 

 ちなみにこちらのお題は

「妹みたいな存在ってどういうこと?」

妹みたいな存在ってどういうこと?|お題詳細 - monogatary.com

 でした。

 

 さて。

 完結してからのネタバレ解説になりますが、こちらは予定よりずいぶん長くなった作品でした。

 およそ五万字ほどでしたが、一応練りこんだプロットに沿って書いてもまだはみ出した不確定要素があり、これだけの分量に膨らみました。

 

 そもそも、最初のお題から発想したのは、主人公D9に、「新しいお姉さんキャラ」を作ってやろう、ということでした。

 すでにプライベートの相談にも乗ってくれる、妖精のムーンベルという人がいたのですが、彼女だと、あまりどぎついことをさせられないのですよね。

 妖精で、気まぐれ、厄介ごとは要領よく避けることができるムーンベルだと、「暗い過去」を設定しづらかったのです。

 そこで、新たに「訳あり」のお姉さんキャラを設定し、彼女の過去の因縁から、過酷な物語がスタートする、ということにしたかったのですね。

 

 今まで登場する神魔がヨーロッパ系に偏っていましたので、ここでそちら以外の系統の神魔、それも強力なやつを出そうということを決めていました。

 ふと思いついたのが、ネイティブアメリカンに伝わるサンダーバード

 クジラを海から持ち上げるほどの巨躯を誇る、雷の精霊、大いなる鳥です。

 しかし、過去になにか悪いことをしていたというからには、何か事情があるのだろう。

 そうだ、ネイティブアメリカンって、アメリカ合衆国でかなり差別されるらしいから、そもそも生活苦からまずい仕事に手を出していたことにしよう。

 その裏稼業のせいで、更にヤバイ神魔に目をつけられて、危なかったところをOracleの面々に助けてもらって、そのままOracle入りしたってことにしよう。

 さて、サンダーバードが、どんな裏稼業を?

 自然の雷と同じくらいの電圧電流を作り出せるなら、人間を殺すにも武器いらずじゃないか?

 いっそ、元殺し屋ってことにしてしまえ!!

 

 ……という経緯で生まれたキャラクターが、サンダーバードの女性のライトニングでした。

 ちなみに、彼女は人間としては、アルマ・サンダーウィングと名乗っています。

 ま、こっちはめったに使われないし、そもそも仮名でしかないですけどね。

 

 この作品のサブヒロインという立場になったライトニングは、正体を現すと雷の色の翼を持った、巨大な鳥です。

 伝説通り、目から稲光を発し、雷を自在に操ります。

 人間の姿はネイティブアメリカン系のワイルドな美人で、豪快で快活な性格をしており、新入りの上外国から越してきたばかりで、右も左もわからないD9を、さりげなくサポートしてくれるお姉さん的な人です。

 普段のさばさばした陽気な物腰からは、暗い過去なぞ想像できませんが、今回は彼女の過去の因縁が、事件の発端になっています。

 

 さて、彼女の過去の敵というのはどんな奴にしようかと考えていたんですが、ここはこういうレアな神クラス精霊をコレクションしようとする裏社会の大物的な存在にしようと決めました。

 で、こういうタイプで、最初の本格的な敵としてイメージしやすい存在……

 ということで、「吸血鬼」に決定しました。

 直接戦闘系の敵だと、ライトニングと正面からやり合って勝てる相手にしなくてはなりません。

 そうなるとそれこそ神クラスですから、範囲が限られてしまいます。

 しかし、搦め手、魅了系の妖し気な術を使って、自分より戦闘力そのものは上の相手を支配するタイプなら作りやすそうですし、第一設定的に見ても無理がありません。

 

 かくして、ここは精神攻撃系を得意とする吸血鬼に決めました。

 彼らの名前は「ハンナヴァルト一家」。

 ドイツ系吸血鬼です。

 

 単体より、身内同士がつるんで悪事している方がマフィアっぽくていい感じなので、若くして吸血鬼になった伯母が、妹の産んだ息子(甥)を吸血鬼化して、二人でつるんで悪さしている……という感じにしました。

 吸血鬼の兄弟姉妹や、カップルなどはエンタメでちょくちょく見かけるので、珍しい組み合わせで伯母と甥にしたのです。

 

 二人とも女性が好きで、共同で人間から吸血鬼にした存在や、サーヴァント化した神魔のハーレムを持っている、ということにしています。

 ここにライトニングを加えようと、彼らは彼女に接触したということに。

 ただれた感じの敵にしたかったのですが、本当にただれてますね。

 

 Oracle世界では、吸血鬼はかなりの勢力を持っている神魔の種族です。

 特に西欧系の吸血鬼は、もっぱら社会的地位の高い者や裕福な者を一族に引き入れ、人間社会の上層を取り込むことによって、「高貴な種族」という独特の地位を創り上げました。

 これは、存在自体が神の教えに真っ向から反していると言われる吸血鬼たちが、自らの身を守る手段でもありました。

 社会的地位が高く裕福な階層の人間(に見える者)が、ちょっとばかり風変わりなことをしても見逃されますが、貧乏人は些細な逸脱も咎められます。

 特にかつてのヨーロッパ社会では命を奪われる可能性のあることでしたので、吸血鬼たちが「社会的地位の高い人間」を装うことは大事なことでした。

 

 彼らはそのまま、アメリカに移住してきた者もいました。

 

 今回の敵、吸血鬼ハンナヴァルト一家は、普段は欧州に拠点を置いていて、十数年前にアメリカに拠点を移そうと移住してきました。

 その時に、ライトニングに目を付け、血を吸った上で自らの血を与え、サーヴァント化しようとしたのです。

 

 その野望はOracleによって砕かれ、彼らは滅ぼされることはかろうじて免れて、欧州にとんぼ返りしたのです。

 

 しかし、今になって彼らはアメリカに再上陸します。

 かつて取り逃がした獲物であるライトニングを今度こそものにするため、何より、創世の龍の末裔であるD9の血を吸血し、究極の闇の神になるため。

 

 さて、今回、彼らの虜にされ、利用された人間の女性と神魔三名が出てきます。

 

 吸血鬼にされた女の子は、ある偶然の産物でした。

 私がよく出入りしているマストドンの物書き&読者向けインスタンス「かくどん」で、吸血鬼の百合がいいなあ、というお話があったのです。

kakudon.com

 

 かくして、ちょっとしか出さないつもりで、レズビアン少女が吸血鬼にされてしまった存在、というのを出したのですが。

 意外にも、結構ヘヴィーにしっかりした設定をつけることになりました。

 百合少女が吸血鬼になって、更にOracleに庇護されるには、それなりのきちんとした背景がないと苦しいなと思ったので。

 

 彼女の名前は、セシリア・ホリー・リンジー

 現代風な美少女ですが、レズビアンであるため、地元では孤立していました。

 家族も彼女を理解せず、孤立は深まるばかり。

 そんな時に吸血鬼が街を制圧し、彼女を吸血鬼の仲間に引き入れました。

 その時に彼女の無慈悲な家族は殺され、彼女には類縁がなくなったという設定です。

 まあ、こうなっては、彼女の身柄はOracleで考えてやらざるをえません。

 のちに彼女は、Oracle隊員である中国系仙人のヴォイドに後見人になってもらい、軍の奨学金を得て、大学に通うことになったのですが、彼女の話はまたの機会になります。

 

 そして、ハンナヴァルト一家が愛人系護衛として飼っていた、三人の女性神魔がいます。

 

 ギリシアの予言の地デルフォイの古い女神であるデルピュネー。

 デルフォイといえばピュートーンが有名ですが、デルピュネーは、ピュートーン以前にデルフォイを支配していたとされる女神です。

 下半身が大蛇で、上半身は美女の姿をしている、私好みの神魔となります。

 更にアレンジして、銀色の雲のような模様の蛇体に、本当に翼か羽衣のように雲をまとっているという、好みを追求した姿です。

 彼女はデルフォイにあったとされる世界の中心の石オムパロスにかけて予言することにより、その予言の運命にある程度干渉することができるという能力を持っています。

 例えば、誰かの攻撃を予言したら、次の瞬間オムパロスにかけて、その攻撃そのものを封じられる、といったことです。

 人間の姿を取れば、銀髪の古典的ギリシア美人になります。

 美女美女うぼお(奇声

 性格はは物静かで賢く神秘的、時々予言でメンバーのちょっとした困りごとを助けてくれます。

 彼女は救出後、Oracleに入隊し、プリンスの秘書を務めます。

 彼と秘書以上の関係に、なる? 可能性もありますね。

 

 そして、もう一人が、マヤ文明の滅亡を予言した神話に出てくる、「悪霊のワニ」、チャク・ムムル・アインです。

 巨大なワニの姿ですが、虹色のつやのある瑠璃色の細かい鱗に覆われています。

 体長は6~12mまで調整できます。

 四肢に剣のような長い爪を生やし、牙は異様に巨大です。

 更にいえば、水をはじめ、液体を自在に操る力を持っています。

 洪水や鉄砲水、津波などの水の災害を自在に引き起こせるほか、雨や雪などの水系の天候も操れるというスーパーな神魔です。

 これらに加えて、生き物を水に変えて一瞬で葬る、といったことも可能で、まともに戦えば苦戦は免れない強敵です。

 実際、Oracleメンバーも押されてますね。

 あれ、必ずしも全部が演技ではありませんでした。

 人間の姿を取ると、目の覚めるようなヒスパニック系の美女になりますが、性格は極めて食いしん坊です。

 本人いわく「ワニだから仕方ない」とのことですが、Oracleに入隊した後は、仲良くなったメンバーと、よく食べ歩きしているとかいないとか。

 

 最後の一人、スフィンクスのエメリーヌは、元はと言えば、フランスの、やはり神魔による特務部隊(フランスにもOracleみたいなのがあります)のメンバーでした。

 彼女に謎をかけられると答えるまで自発的に動けない、しかも、彼女が設定した所定時間内までに正解を答えなければ問答無用で死亡、というチートで凶悪な力で、その部隊のなかでもアテにされている存在だったのです。

 しかし、彼女はハンナヴァルト一家に魅入られてサーヴァントにされてしまい、フランスから連れ出されてしまいます。

 仲間たちからすると、誘拐されたようなものですから、非常に心配していました。

 彼女の神魔としての姿は巨大な獅子の首の部分から、人間の上半身が生えているという魅惑的なものです。

 日焼けした肌に、コケティッシュな美貌で、豊かな胸を露わにしています。

 人間の姿は、小粋でキュートなフランス美人といった感じですね。

 実際、モテモテだったばかりにハンナヴァルト一家に目を付けられたという……。

 彼女は事件後、迎えにきた同僚に付き添われて無事フランスに帰国し、しばらく心の傷のケアを受けたあと、部隊に復帰する予定だそうです。

 

 さて、こんな風にキャラと設定が広がった実りあるOracleシリーズのナンバリングタイトルでしたが、いかがでしたでしょうか?

 何かご質問、ご感想があれば、是非コメントにでも、ツイッターにでもお寄せ下さいm(_ _"m)

 

「神魔部隊Oracle 雷の翼と闇夜の牙編」公開中です!! monogatary.com

 こんばんは。

 

「神魔部隊Oracle」シリーズのナンバリング最新話、

「神魔部隊Oracle 雷の翼と闇夜の牙編」を連載中です!!

monogatary.com

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 お題は「妹みたいな存在ってどういうこと?」です。

妹みたいな存在ってどういうこと?|お題詳細 - monogatary.com

 

 ほのぼの恋愛展開なお題かと思いきや、私はシリーズ初の強敵とのガチンコという形の戦闘回にいたしました!!

 サンダーバードvs.吸血鬼です!!

 

 さて、D9を妹みたいに可愛がってくれるOracleの先輩女性隊員、ライトニング。

 彼女はネイティブアメリカンに伝わる雷の精霊、サンダーバードの女性です。

 そんな彼女は、実は訳ありでした。

 かつて、神魔の力を悪用して、殺し屋稼業を行っていたのです。

 そんな彼女は、今から十数年前、質の悪い吸血鬼の一家に目をつけられます。

 あやうくサーヴァントにされそうなところを、Oracleの面々に救われ、それ以来彼女自身も殺し屋から足を洗い、Oracleに所属するようになったのです。

 

 しかし、今になって、その吸血鬼一家が帰ってきました。

 彼らは「ハンナヴァルト一家」を名乗る、伯母と甥の二人組です。

 そして、彼らは、ライトニングばかりか、創世の龍D9をも狙います。

 D9の血さえ手に入れれば、彼らは創世の龍と同格、つまり最高位の神と同格になってしまいます。

 おそらく史上最悪の邪神が誕生するでしょう。

 

 絶対この事態は防がねばなりません。

 かくして、Oracleはハンナヴァルト一家との戦闘態勢に入ります。

 彼らは、マサチューセッツ州の田舎町「ヘヴンリーフィールド」で、街の住人をサーヴァント化するという暴挙に出て、彼らをおびき寄せようとしますが……?

 

 アメリカンホラーテイストに敬意を表して創作してます。

 スティーブン・キングとか、ああいう感じですかね。

 さて、この戦いの結末やいかに。

 D9にとっての最初の強敵ですが、いきなりスゴイのをだしてしまったと、ちょっとだけ後悔したのはないしょです。